絶頂野郎の活動報告


第4回 タミヤ杯4時間耐久レース
絶頂:★★★☆☆
日時:2000.12.10
場所:弘楽園



今年1年を締めくくるレースは毎年恒例のタミヤ主催の耐久レース。
弘楽園やMINEの選手権が終わった時期をねらって開催するから毎年12月辺りの開催になる。
『最後は皆で楽しくレースしましょう!』ってな感じである。
んが!なぜかタミヤ杯には雨が付きまとう。
楽しいはずの耐久レースが毎年のように過酷なサバイバルレースとなるのは何故!?

第4回となる今年の耐久レースは12月10日開催。
11月下旬から急に寒くなり季節は秋から冬へと変わってゆく、乾いた空気の晴れ晴れとした天候が続きタミヤ杯が近づく・・・
連日の好天のなか何気なく見た週間天気予報・・・・10日の日曜日は雨!?

なんなんでしょうか!?

もはや疑いの余地はありません。タミヤ店員に雨男世界チャンピオンでも居るようです。
土曜日の夜、新品のTT91GPを履いたサトルNSRを積み込んでると・・・もう降ってきました。
レインタイヤも積んで準備完了〜


12/10 タミヤ杯4時間耐久レース

先日までの好天がウソのような雨の中弘楽園入り。
すでにピットは多数のマシンが準備を始めていた。
エントリーは30台、カートコースの耐久レースとしては程よい台数のようだ。
R’sTAMIYAとボブキャットのテントが建てられ、用品や食べ物が並べられる。
いつもとは違った雰囲気の弘楽園。なかなかいい感じである。

周りのマシンをみると圧倒的にNSRばかり、TZMが数台とスクーターとYB-1の姿もある?
ライダーの方はGPK杯を走る弘楽園スペシャリストから峠小僧風に現役高校生。
チーム構成は10人までライダー登録がOKなんだけど、流石に10人編成は居なかった。
多い所で4人、少ないのは単独での参加!?
私も過去に1度単独で参戦した事はあるが本当につらかった思い出がある。
そのときは2時間耐久だったのだが・・・4時間も大丈夫?ちなみに単独参戦は4チームあった。

R’sTAMIYAの看板を背負って参戦するかんご&サトルの絶頂チーム。
他にもイソ&でっちゃん組と生本&仲上組でR’sTAMIYAは3台体制で優勝を狙う!!
降り続く雨の中、各自マシンの準備を始める・・・
ミニバイクのウエットレース。
去年のタミヤ杯で経験済み、意外にもTT91GPでも結構グリップする。
タイヤ選択にしばし悩む・・・レインタイヤって言うほどのモノなのだから効果は絶大!?
レインタイヤでの走行経験は無いがコレに賭けてみる!
ゼッケン1番のイクモト号はレインタイヤをチョイス。
ゼッケン2番のサトル号もレインタイヤ。
ゼッケン15番のイソ号はドライ用のタイヤ、それもピグ耐久で使ったやつ(笑)

9:45〜練習走行 

雨用にファイナルをショート目にして、かんごからコースイン。
タイヤのグリップ感を確かめるようにユックリと走る。
早くもコース上のあちこちで転倒車、一層足元を探る感覚を研ぎ澄ます。
ブレーキング、重心、加速・・・徐々にペースを掴んで53秒台。
リアが小刻みに流れ頼りないが、感じがつかめてきたのでサトル君と交代。
サトル君も危なげなく走行、なるほどレインタイヤも悪くない感触。
練習走行を終え、サスもファイナルも変更なしで行く事に決定。
第1ライダーはかんご、1時間交代の2時間経過時に給油という作戦。

11:15〜タミヤ杯4時間耐久スタート 

チーム紹介の進む中、各マシンをグリッドに並べていく。
のこ時点でワンツーにR'sTAMIYAが陣取る。少数派のレインタイヤで優位なレース展開となるか!?
スタートライダーがコース反対のグリーンエリアへ並び・・・フラッグマンが日章旗を振り下ろしてスタート!!
一斉にマシンにかけより押しがけ好スタート!
1番のイクモト号よりも先に1コーナー目掛けて加速する!
1コーナーから2コーナー、更に3コーナー。後続は誰も抜いてこない!?
ヘアピンを折り返した時点で後続と少し距離があることに気付く。
よし!スタート成功!!このまま一気に引き離しをかける。

数周するうちに最後尾に追いつくが無我夢中に交わしていく。
コース上には30台のマシンが散らばり2位集団がどれなのか分らない。
雨は殆ど降っていないが、コース上に出来た水溜りが気になるところ。
フロントを取られないようにコーナー進入までにブレーキングを終わらせる。
コンパクトに回ってコース幅いっぱいを使って加速!!
ラップタイムを53から52秒へ入れつつ2位との差を広げていく。
予定の1時間を迎えるまでに2周ほどの貯金を作ってサトル君と交代〜

ピットへ帰って言葉を交わす暇なくサトル君と交代。
1位のままコース復帰。雨は降っていない・・・
2番手を走るのはゼッケン22番のボブキャットチーム。タイヤはドライ用を選択しているようだ。
コース上の水溜りは徐々になくなり、ドライ用のタイヤでもグリップするようになってきたのかも!?
2位のボブキャットチームが猛烈に追い上げてくる。
サトル君のラップは55秒辺り・・・このままでは追いつかれてしまう。
走りにくい状況は百も承知、とても『タイムアップ』のサインは出せない・・・
2周あった貯金も1周、また1周と削られとうとう同一周回。
スタートから1時間50分を経過する頃、ガッツポーズをされながら交わされてしまった。
チクショウ・・・雨はもう降らないのか!!

両チーム同じ頃にピットインしてライダー交代。
3リッター程給油してかんごがコースイン。
んが!、エンジンの調子がおかしい!?思うように回らない・・・カブってしまったのか?
スピードが乗らず、先にコース復帰したゼッケン22番に追いつけない。
アクセルワークに気を使い復調を待つ。
しばらくして元気を取り戻し、ピットへOKサインを出し追撃開始。
ラップを52秒前半から1秒台に入れる勢いで追いかける。
トップの背中を目前にし、周回遅れの処理に手間取っているスキをついて前に出る!!
んが!!(またかいっ)
今度はシートカウルが動き出す(?)よく見るとタンクと共に留めてあるナットがなくなっている!
着座位置を変えるたびにパカパカぐらつくシート・・・今転倒しちゃうとバラバラになっちゃうのかな!?
そんな事を考えると慎重になってしまい、あえなくトップの座を空け渡してしまう・・・
トップとの差は10秒程度開き、路面状況はレインタイヤには不利なものへ・・・

ゼッケン22番は最後のライダー交代を終えたのか、ピットロードから目の前にコースへ復帰してきた。
このまま離される訳にはいかないのダ!!
交代時間は迫っているが、トップを奪還するべく猛烈に頑張る。
2コーナーでイン側に入り込み何とか前へ出ることが出来た。
このまま10秒くらい離して、なんとかサトル君にトップで繋げたいトコロだが、あっ・・・・・!!

今までにないくらいリアが流れ、体制を立て直す間もなくマシンから放り出される・・・
路面に叩きつけられ、頭にも衝撃が突き抜ける。
反射的に立ち上がり両手を上げ、後続車両に注意を促す・・・あ、22番も抜いて行く。
ヘアピンを立ち上がったところでのハイサイド・・・
後続を引き離そうと焦った拍子にリアのトラクションが抜けたのだろう・・・失敗した。
グリーン上へマシンを寄せ、破損状況を見る。
左のペダルが曲がり、ステッププレートが折れている。クラッチレバーは位置がずれたくらいか・・・
タンクとシートを留めるボルトが無かったが、幸運にもバラバラは免れた。
エンジンをかけ、朦朧としながらピットへ帰る。まさかコケるなんて・・・まさか・・・あぁ。

サトル君自らすばやくステッププレートの交換をし、コースへ復帰。
トップグループの順位を示す電光掲示板から消えてしまったゼッケン2番。
代わって3番手に浮上してきたのはゼッケン1番のイクモト号!?・・・・あぁ!!
イクモト号も1コーナーで転倒。ますますレインタイヤには厳しい状況になってきたようだ。
ゼッケン1番の代わりに表示されたのは・・・15番のイソ号!!
R'sTAMIAYも必死に上位を死守する(笑)

最後の1時間、サトル君は先程よりもタイムを上げ果敢に先を目指す。
ポジションを確認してみると、3位にイソ、4位にサトル、5位にイクモト号。
3位とは同一ラップながら差は一向に縮まらない。
ドライタイヤを履くチームは益々ペースを上げ、なんとかサトル君が食い下がってる状況。
そんな苦闘も4時間を迎える時がきた!!
先頭の22番がコントロールラインを通過すると同時にチェッカーフラッグが振られた。

結果 4位(260Lap/Best51.7sec)

上位3台はドライ用タイヤの無転倒組み、最初こそは濡れた路面にてこずったようだが、徐々に本領発揮。
レインタイヤを履いた4,5番手は焦りから痛恨の転倒。
あまりの悔しさで、一気にビール4缶空けてしまったかんご&サトル。
酔ったのか転倒の後遺症か・・・雨の表彰式もフラフラ。
って言うか、今頃になって降るんじゃね〜〜よ!!!

タミヤ杯って?
・年々耐久時間が伸びてるんですけど?
・50ccに見えればOK!とは言ったが80ccは・・・?
・何故か雨の日に開催されます!?
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