絶頂野郎の活動報告


西日本ロードレース選手権 第6戦
絶頂:★★★★☆
日時:2000.11.19
場所:MINE



いよいよ20世紀最後を締めくくる最終戦!
既にシリーズチャンピオンは確定しているが、2〜6位は均衡している状況。
この最終戦で勝った人から順に上から確定しそうな雰囲気。
現在2位を死守する絶頂NSR!負ける訳には行きませんね!!
昨年はランキング上位陣を集めてMINE主催の表彰パーティーもありましたし・・・賞品&タダ飯等々貰えるものは貰っときましょう!!
と言う訳で、いつもらな1週間前の練習から始まるのですが・・・今回はナシ!?
2シーズン使ってきた腰下&連続焼き付きでマシンはお疲れモード。
そろそろ大掛かりなオーバーホールの時期のようですが、残すは最終戦のみ!
ここは『温存しつつなんとか最終戦を乗り切ろう作戦!!』です

11/18 前日練習

今回はサトル君ナシの絶頂1人旅、夜の国道をひた走りMINEへ向かう。
道路端にある温度計が気温を表示してますが・・・6℃!?さっぶ〜〜!!
朝方にはもっと冷え込むのでしょうか?ココ最近急にな寒くなってきました、皆様風邪には注意しましょう・・・
って言う私は大風邪ひいてます(熱)、解熱剤をポケットに忍ばせてのMINE入り。

午前7時ゲートオープン、エアコン&毛布+コートで寒さ対策をして寝てたせいかちょっと寝坊。うぅ〜トランポの中は暑い。
GPライダーの風呂本選手に起こしてもらって遅れてゲートイン。
明日はエリア選手権と併催なんでピットは勢い良く埋まっていく。壁際の27番ピットを確保。
風呂本選手とイソも同じピットへ。さっそく荷物を降ろそうと・・・さっさぶい!!外の気温は5℃!?
即効で朝の走行は見送り(笑)1本目は10時以降のSP枠からにしましょう〜か。

気が付くとちょっと離れたピットに見慣れないガンマが2台います・・誰でしょう?
トランポのナンバーからするとTI方面からの遠征組でしょうか。
『どこの馬の骨だか知らねぇが負ける訳にはいかねぇ!!』ってな感じです。
よって『馬の骨君』と命名。
馬の骨君は朝イチの走行枠から熱心に練習してます、寒いのに頑張りますね・・・
続けて2本目も走るようです!?かなり頑張りますね・・・ちょっとタイムでも計ってみましょうか・・・
42、42、41、40・・・イヤ〜ン!これ以上の計測は怖いのでヤメ!!
彼は『サラブレッド』だった様です(汗)

10:35〜1本目の走行

気温はやっとこさ11℃、ラジエータにガムテープを2枚貼ってメインは195〜198番・・・こんなもんでしょ。
サトル君から借りてきたGP125用のタイヤウォーマーで十分に暖めてからコースイン。
あっ!サラブレッド君はまたしても走る様です!どこまで速くなる気でしょうか!?そろそろ勘弁してください。

しばらくはタイヤの感触を確かめながらの走行。なんたって4時間耐久に使ったタイヤです。
エンジンの方は力強く回ってます・・・うん良い感じ。水温も60度ちょい。
徐々にペースを上げたいトコロですが向かい風のせいかストレートが伸びません。
タイムは43〜42秒、例のガンマは色々とラインを探ってる様子。
丁度イソを発見したので引っ張ってもらう事に・・・すると楽に41秒に入ります。
やっぱ後ろに付いて行くのは楽だよなぁ・・・12周走った所で終了。

レース前日にして41秒に入れておけば身体の方は問題なし、このまま明日を迎えても良いんだけど・・・
1週間前の練習もしてないから・・もうちょっと身体を慣らしたい感じ。
それに程度の良いRタイヤもあったので交換して午後の1本も走ることに。

14:00〜2本目の走行

今回は最初からイソに付いて行き2周目から全開走行・・徐々にペースを上げて40秒フラットまで来た。
途中、前後を入れ替わりながら様子を見る。
しかし1本目とは風向きが変わったのか怖いくらい強烈に回るエンジン!?
一旦ペースを落として次のペースメーカーを探す・・・と例のガンマ発見。
しばらく付いて走って40秒フラットのペース。
ど〜でしょうか・・ガンマからは百戦錬磨の臭いがプンプンします。明日はやられちゃいそうだなぁ・・・
14周走ったところで時間。

さて、マシンの方は前回のモトバス耐久の疲れを見せないほど良く走ってる感じ。
このままレースを迎えても良さそうな雰囲気だけど、この前『レースは新品ピストンで!』ってな誓いを立てたばかり。
怠けてないで整備も頑張りましょうか・・・
腰上一式準備して整備に取り掛かる、ナンやカンや取り外して下バンクのシリンダーを・・・んぎゃ!傷もぐれ!?
ピストンは・・・うひゃ!さっき取り外したシリンダーヘッドを見てみると・・はぁ、デトネバリバリですね〜
もうちょい走ってたら後輪がロックしてたかも知れません!(汗)
やっぱペーパーで削ったシリンダーは信用しちゃダメか・・となれば程度の良いスペアシリンダに交換。
でもこれが最後の1個なんだよなぁ、コレを焼いちゃったらもう換えは・・大事にしよ。

辺りがスッカリ暗くなっても整備は続きます・・いつもならとっくに飲んだくれてます(笑)
空腹に耐え、寒さに耐え整備は続きます・・隣では風呂本選手が、イソが当然のような顔をして整備してます・・・見習いましょう!
タイヤ交換を残してひとまず終了!皆で湯谷温泉へ〜

・・・湯谷温泉。混み混みで受付中止のようです。
気を取り直して『ホルモンうどん鍋』から攻めてみましょう!『みちしお』へ移動し、こちらは問題なく美味い!!
時間も時間なので風呂はドライブイン『南国』を利用します。ここも久しぶりだなぁ・・・
コンビニで食材を買い込み、MINEへ帰還。風邪気味ですからビールは自粛してチューハイにしときました。(同じ!?)
ピットへ帰って飲みながらタイヤ交換、そのころ不夜城イソムラが『眠い』を連呼。珍しい事もあるもんです。
早々と眠りについたイソをよそに、冷えて硬くなったタイヤと奮闘。日付が変わる頃ご就寝・・


11/19 西日本ロードレース選手権 第6戦


125ccが暖機する音で目覚めると雲ひとつない青空・・放射冷却!?今朝も超寒です。ブルルッ!!
マシンの暖機をしようと押しがけを試みるが・・・ズル〜〜とリアタイヤが滑って回りません!?
低い路面温度と新品タイヤ・・・予選が怖くなってきました!
今回のSP250は13台のエントリー。TIと九州から2台づつ遠征組みが居ます。
TIガンマの走りは昨日みたけど、九州から来た絶頂NSRと同じMC21が気になるトコロ。チャンバーはJhaですね・・

8時からの車検を問題なくパス。イソは蛍光色のゼッケンナンバーを注意されてる様子(笑)
あと、どのガンマも音量で引っかかってる様子。再車検を繰り返している・・・
予選用のガソリン、新品タイヤの脱脂、ウォーマーを巻いて準備万端。
ライダーはパドックをランニング(と言うより小走り)で身体をほぐす。

SP250予選〜

気温は10℃。まずはピストンとタイヤのナラシをしつつ様子をみて最後にタイムアタックでもしようか・・・
マシンと身体を十分に温めてからコースイン。
直線部分はアクセルをグイっと開けてタイヤを暖めようとする。コーナーは様子をみて・・うわ!!滑る!?
マシンが安定しない、リアが断続的に滑ってる感触。コワ〜
2、3周もすれば温まって落ち着くと思ったが、全然変わらない?こりゃタイヤの組み方が悪かったかな?
走りながらリアタイヤを覗き込むが分る筈もない・・とりあえずピットへ帰ろう。

ピットへ停車して確認・・アクスルシャフトもビードも問題なさそう。エアもちゃんと入ってるし・・
とりあえずエアを少し抜いて再びコースイン。
徐々にペースを上げてきている車両も居るが、絶頂号は安定する気配がない。
とにかくバイクをバンクさせないとタイヤの端が暖まらないと思い、倒しこんでみる・・と、グララッ!!
やっぱ滑るよ〜怖いよ〜なんか変だよ〜〜
そんな事を繰り返しながら残り2分、もう時間がない!!やっとこさ温まってきたタイヤで奮起するが46秒台がやっと。
そのまま予選は終了。ピットへ帰る前にオフィシャルに呼び止められた。

オフィシャル『ピットロードスピード違反です!今回は口頭注意のみ!以後気をつけてくださいね!!』
・・・またやっちゃいました(汗)

予選結果:8位(1'46.127)

予選結果を見てみるとマトモに走ったのは3台くらいか。
他の車両はピットへ戻ってきてタイヤの確認をしてたようだ。余ほど路面温度が低いらしい。
まぁ、決勝は午後からなんで気にするほどではないだろう。
予選は8番手と振るわなかったが、一応2列目のイン側。スタートで前に出る自信はある。
ヘッドを剥ぐってピストンとシリンダの確認、特に問題ない。決勝は思う存分走れそうだ。
それより、先程の予選でイソTZRが1コーナーで転倒した。
焼き付き転倒だろう、リアタイヤには大きなフラットスポットが出来ている。
忙しく修復作業を始めるイソを横に、燃料と空気圧を調整しタイヤウォーマを巻いて決勝に備える。


SP250決勝〜

時間ギリギリまでウォーマーでタイヤを暖めてから出走前点検。
コースインまでは5分以上あるな・・・タイヤ冷えちゃうよ〜〜!気温は13℃。
コースイン直前、ラジエータに貼っていたガムテープを半分取ってもらう。
ラジエータには1枚半のガムテープ、決勝ではガンガンに回すからこれくらいでイイかな・・・

コースイン開始。
ウォーミングアップラップもメリハリつけて走行し、タイヤのグリップ感をチェック。ヨシヨシ・・
2列目イン側のグリッドについて選手紹介。5分前、3分前ボードが提示されている。
今回はレースクイーンを鑑賞している心の余裕がない・・・ちょっと緊張気味だな。もったいない。
サイティングラップが開始されるが、スタート練習がバッチシ決まったので緊張も解けた。ムフフ〜
再びグリッドについて・・・

レッドシグナルからグリーン!!
フロントを軽く持ち上げながら絶妙のクラッチミート!前列を一気に交わして2速3速と加速する。
1コーナー進入で左に見えたのはTIガンマ、その横にU選手のガンマ。
2台のイン側から1コーナーに進入する!ほぼ並んで立ち上がろうとするが加速に付いて行けない絶頂号!
2コーナーまでに少し距離を開けられてからブレーキング!っと早かったか!?内からTZRに刺された〜
ありゃ?最後尾からスタートした筈のT村選手ではないか!!
4番手で2コーナーをクリアするが、前よりも後ろの方が気になる・・・(汗)

そのまま2周目に突入!って今度はTZRに・・・NSRに・・・TZRに・・・
うわ〜〜〜メッチャ抜かれてるジャン!!
気がつけばイソの尻をナメている。トホホ・・と思ってたらイソが宣戦離脱!?
ピットロードへ消えていく。どーやら焼きつきの応急処置が不完全だったようだ。

さて、トップはTZR2台とTIガンマ。少し間を開けてU選手のガンマと九州から来たNSRと絶頂号。
このまま3台のバトルになりそうだ。
ストレートはちょい追い風、先を行くNSRのスリップに入ると強烈に回るエンジン!!
絶頂号のエンジン音は相当ヤバそうに聞こえる(汗)
それでも開けるしかナイ!!と思った瞬間・・・嫌〜な感触に怯む!?やっちゃったか・・・?
ヤバイヤバイヤバイ、どーしよどーしよ??でも止まる訳にはいかない。
とりあえずエンジンは回ってるのでレースを続行する。

しかし・・なんか水温高いよな〜(汗)
気がつけば70度直前まで上がってる・・・焼けちゃってるのかな〜〜
それかスリップストリームに入って風を受けてないからかな?
ってな訳でしばらくはスリップに入らずにガンマとNSRの様子を後ろから観察。
冷静になって観察してみると、ガンマはカナリの突っ込み重視。
コーナーではらむ事しばしば。NSRの方は突っ込みは遅いがブロックライン・・・
この2人の前に出るのは厄介だなぁ〜

ヘアピンでガンマが流れた隙に前へ出てみる。
しかしストレートで2台のNSRをゴボウ抜き!?ダメじゃん!!
そんな事を繰り返していると、ガンマの突っ込みは更に荒くなってきた。
勢い良く突っ込んだものの、行く手をNSRにブロックされジャックナイフ状態!?無茶やわ〜
んでストレートではまたしてもゴボウ抜き・・・イヤ〜ン!!

しばらくガンマが3台の先頭を走り、離されまいとしてNSRが追走する。
遅れをとらないように再びNSRのスリップに入って追撃!!
最終を回ってから緩やかにカーブするコースの最短距離を登るNSR!!
と、ラインを狙いすぎたのかコースから脱輪するNSR、ドスン!!
って事は・・・スリップに入ろうと同じラインをトレースしていた絶頂号もドスン!(ひぇ〜)

NSRがモタモタしている間、一気に離しに掛かったガンマは便所裏で大ハイサイド!!
マシンと共にライダーも大回転!ヤバ過ぎ!!
流石にNSRも怯んだか、この隙に前へ!・・・と思ったら絶頂号も怯んだ。ボヘ〜と力なく加速・・失敗。
NSRの後ろに付いて走るも、コーナーへの進入ラインが似ているのと、立ち上がりのブロックラインで前に出れない。
困ったなぁ・・・

すっかり先頭集団からは離されてしまった。後ろから追い上げてくるマシンも居ない。
すでにファイナルラップ・・・困った。こうなったら最終からの加速勝負だな・・・
立ち上がりで前に詰まって失速しないように微妙に距離を開けて最終コーナー・・・って開け過ぎジャン!!
まて〜〜〜って言うか、待ってくれ〜〜〜!!
慌てて全開加速するも・・・追いついたのはチェッカーを受けた後でした(ダサッ)

決勝結果:5位(1'39.879)

クールダウン、今年1年を振り返る・・・
開幕戦からイキナリの表彰台。ドライもウエットも安定した走り。気難しくないエンジン・・・
最高のスタートダッシュ。たまにはフライング・・・
NSRに乗って4年目、ランキング2位で2000年シーズンを終えました。

最終コーナーを回った所でポンっとタンクを叩いてピットロードへ・・・おちかれさま!!

2000年シーズン
・無転倒
・暗黙のゼッケン9番
・黒旗無視の始末書1枚
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