絶頂野郎の活動報告


ピグスープ3H耐久 第1戦
絶頂:★★★★☆
日時:2003.04.13
場所:MINE



タミモンプロジェクト、次なるステップへ進展あり。
猪名川のまるち杯西日本大会で得た経験から大幅な仕様変更を施す。その効果を検証する舞台は『ピグ3時間耐久-ミニMOTO-GP』だ!
3.3kmのロードコースでの全開走行が3時間!!ハイチューンエンジンへの負担は計り知れないものがある。
エンジンの3時間耐久テストを兼ねつつも、2スト勢を敵に回したタミモンが総合優勝を頂く!これは無謀か!?・・・いやマジだ。

レース2週間前に弘楽園で慣らし走行を行い、MINE出発当日の深夜まで及んだ仕上げ・・・
スタッフに見送られて新生タミモンが戦いの場へ向かう。

んが、到着したMINEは生憎の雨模様。ピットを確保したまでは良いが・・・午前中の走行は見送ろう。
午後は大丈夫か?レース前日の今日がMINE初走行である。長大なホームストレートにファイナルを合わさなくてはならない。
直線番長を最大の武器として2スト勢に立ち向かおう。

午後:走行1本目〜
手持ちのスプロケから1番ロングな設定をチョイス。エンジン回転数と速度の関係は計算してきたが実走行ではどうだ!?
ま新しい排気音を響かせながらコースイン。エンジンの振動を確かめるように広いコースをノロリと走る。
昼前に天候が回復し路面の方はドライコンディション。最終コーナーを回ってホームストレートへと駆け上がっていく。
12000回転をリミットにしてシフトアップ。タコメーターの針を睨みながら速度が増していく・・・・んーロングか!?
伸びきらないエンジンにヤキモキしながら1コーナー進入のブレーキング。エンドで10000回転前後か・・・徐々にペースを上げつつ周回を重ねる。
コーナリングの挙動と脱出のラインは?タイムの稼ぎどころは?さぁストレートが来た!回転はドコまで上がる?
この段階でNSRの自己ベストを更新している所がタミモンの底力を感じさせる。が、何度か試すもファイナルはロング気味。早々に切り上げる。

午後:走行2本目〜
ファイナルを1ランクショート、キャブセットを濃い目に振ってコースイン。お!?ナカナカのトルクだ。シフトも小気味よくリズムが心地いい。
ホームストレートでは11500回転、よしっ狙い通りだ!ラップタイムも毎周短縮,、一気に2分の壁を打ち破る!
さぁストレートはOK!次はコーナリング・・・っと行きたい所だが、開け始めでモタついてしまう。下が濃いのか!?
練習枠を半分ほど消化するとホームストレートは向かい風に。やや強い風をモロに受けると一気にスピードダウン。
とは言え、更にファイナルをショートにする事は得策じゃない気がする。明日の風向きに期待して練習を切り上げた。

今日は気圧が低かったようだ。明日は高気圧に覆われるとの予報もある、キャブセットにアタリをつける。
燃費を計ってみたところ3〜40分の走行で3リットルの消費。。。2スト勢同様の90分走行の1回交代は微妙??いや待て、男爵の相方は誰だ!?

・・・サトルだ。

サトル、タミモンに乗ったのは1度きり。
『4スト?ようわからんです。ブンッブン〜!・・・でしょ?』

だ、ダメだよなぁ(汗)速攻で壊すか激遅か?90分の走行を任せて良いものか・・まったくの未知数なのである。
それなのに前日練習にさえ参加できないでいる・・・うーん。とりあえず当日の公式練習を見て決めよう。

さて、ひときわ賑わういピット・・・カジタのところにTVクルーが集まる。
広島ローカルの深夜番組『ケンジン』、横山アナ率いるケンジンレーシングチームが居るようだ。
そばに行って様子を伺ってみる。んースタッフしか居ないのかな。マシンを眺め関係者と少々話して退散。
お色気アリの深夜番組ながら、レースはマジのようだ。

受け付けと車検も済ませて一安心。お決まりのビールを煽りながら必勝のプランを・・・う〜ん、サトル次第か。。。ぐぅ。
まっ、悩んでもしかたね〜〜!風呂行ってサッパリしたら焼き肉だぁ〜〜!!おらおら〜宴会要員を集めろぉ〜〜!!!
静寂と闇に包まれたパドックに突如沸き起こる『キャンパァ〜〜イ』の大合唱。
精気の全てを燃やし尽くさんと暴れまわる野郎ども、寝入ったSUの塩アタマとヒーゴーを叩き起こし強制参加。
お久しぶりのきょ〜クンを呼び・・・に行くのは怖いので電話で呼び出し(笑)
奇声がこだまするエンドレスな宴会、やっぱり今年もこうなるのね・・・・遂に力尽きたいまにしぇんは水溜りに浸りながら眠りについた(笑)


4/13 ピグ3時間耐久

遅ればせながらのサトルが到着。晴天の朝にテンションはズンドコ。あー眠い。。。。いまにしぇんは未だ酔っ払い状態。
『俺何時に寝たの?』、記憶を無くした者どもが死人のようにピット前を徘徊する清々しい朝だった。

気圧が上がる・・・ハズなのだが今のところ998hPa。昨日よりは高い訳だが・・・もう少し上がると見込みながらキャブセットを変更。とりあえず様子見だな。
30分の公式練習は8時から、男爵が2〜3周確認して残り時間全てサトルの練習に費やす事に。
ってな訳でまずは男爵がコースイン。他の2スト勢を圧倒するような立ち上がりの加速!こりゃー本番が楽しみだ。
キャブはまだ少し濃い印象もあるが10時スタートの3時間走行を考えるとこのままでいいかな?気温、湿度、気圧・・・耐久だしな。
確認を終えてサトルと交代。『絶対コケるな!様子見ていけ!!』と指示して送り出す。

サインエリアに移動し、敵情視察もしながら様子を見てみよう。
今シーズンのピグ耐久はミニMOTO-GPクラスが新設された。対象車両は4MINI系マシン。排気量は120cc未満で改造は無制限だ。
カリカリチューンのモンキー&エイプ系がメインとなりそうだが、3時間耐久ともなるとエンジン頼みのサバイバルレースか?!
ミニMOTO-GPクラスの参加台数は4台。はっきり言って激少だったりする・・・が、これからメインとなるクラスである事は確かなのだ。
この目立たないクラスを皆に知らしめる為にもタミモンは総合優勝を狙っているのである。
とは言え超速コーナリングのNSR-MINIが相手だ。更にタミモンにはキックスターターが無い。全車スタート後のピットスタート。
参加台数67台、最後尾から頂点まで届くのだろうか・・・

さて、サトルはどうだ?
2分15秒程度から徐々にタイムは縮めているのだが・・・ストレートはそれなりに速い。
立ち上がりのパワー、ストレートスピードがタミモンにはある。その武器を最大限に活かせ〜!!
って言ったのに・・・11秒辺りで落ち着いてしまったラップタイム・・・何故だ。
その辺のNSRと進入&コーナーで勝負してないか?で、立ち上がり失速。ストレートぼちぼち。。。悪循環だ。

練習走行を終えたサトルに『どう?』と聞いてみる。
『・・・ボクの時間短くて良いです』だと。扱い難かったのか、それともタイムに凹んだのか。。。どちらだろう?その辺は定かではない。
燃費の事もあるし、時間分担もある。とりあえず90分走行の1回交代ってのはナシだな。
まずは男爵が60分走行、給油してサトルへ交代。サトルの走行時間はレースの展開や消費した燃料の具合を見てから決めよう。

タイヤ交換、ブレーキパッド交換、ガソリン満タン。ウォーマー巻いてブリーフィングへと・・・
講習会場にはケンジンレーシングチームの姿も。TVクルーも居て賑わっている。
ケンジンチームのライダー構成は横山アナ、看板娘の4号、鈴鹿8耐ライダーのナントカ。前者2名は素人だが、8耐ライダーは本格派だろう。
んが、ここはミニバイクの土俵だ。彼とて自信はあるだろうが。。。ぐふふ。熱くなる姿が想像できる。

スタート前チェックを受けて・・・押しがけしか出来ないタミモンはピットロードだ。ホームストレートにズラリと並んだマシン。彼らが過ぎ去ってからのスタートとなる。
レースクイーンが1分前ボードを掲げ、タミモンのエンジンに火が入る。ズドドン!!

午前9:50〜3時間耐久スタート!!

ホームストレートを引っ切り無しに過ぎていくマシン、ただ見送りながら目の前のレッドシグナルを見つめる。
トップが1コーナーに達しても隊列が途切れない。やっと最後尾が確認でき静かに1コーナーへ消えていく頃にブルーシグナル!
よしっ行くぞ!待て待て待て〜〜〜!!ズドドド〜〜〜〜〜ン!

さて・・トップから何秒遅れてのスタートだろうか。20秒?30秒??んー分からない。とにかく先頭目指して突き進むのみ。
すぐさま最後尾を捉える、右へ左へラインを変えながら問答無用のごぼう抜き。この辺ではコーナーでも負けてない。立ち上がり加速は鬼の如し。
勢い衰える事無く中盤グループもパス。前方には見慣れたマシンが集団でバトル。あれがトップグループか!!
7周目に入るホームストレート、遂に先頭へ踊り出た!!サインエリアのサトルへガッツポーズ!!

後ろの様子を伺いながら2分ペースで走行。深呼吸してエンジン温存をメインに丁寧な走行を心がける。
まずは計画通りだ。このまま60分・・・燃費は?エンジンは??3時間待たずしてエンジンが力尽きるほど悲しいものはない。
サトルへ繋がなければ・・・

60分経過し『PPP』のサイン。全身に感じる振動にも特に変化はなかった。熱でタレたような感触もない。今のところ順調だ。
ピットロードに入ってシケイン2つ通過。クルーに誘導されてスタンドアップ。ガソリンの残量はソコソコありそうだ。
イマイチ給油量が分からないのでクイックチャージャーながらチョロチョロと給油。
『熱くなるな!』とサトルを諭して送り出した。地道に築いたリードはあっさり削られ7番手でコース復帰。
朝の公式練習を上回る7〜8秒ペースで始まる。んが、そこからペースが上がる様子はない。まだ四苦八苦か・・・
とりあえず30分は様子を見てみよう。乗れてないながらも順位は落ち着いている。

しばらくしてモニターを見ると5秒・・4秒・・とペースを掴んできたようだ。さらにペースは上がり3秒から2秒も記録するようになってきた。
2スト勢もライダー交代を終え条件は同じだ。順位は2番まで上げてきている。キタ来た!もっと行け〜〜〜〜!!

んが!?3秒、4秒、5秒・・・60分を迎える頃にペースダウン。もう疲れたんか!?
サトルからも交代のサインが投げられる。
スタートから120分、2度目のライダー交代作業だ。この時トップとの差は48秒・・・追いつけるのか?交代に要する時間は!?
サトルがピットロードに現れる。素早く給油してライダー交代。『トップとの差を出してくれ!!』と叫んでコース復帰。ポジションは5〜6番手にダウンだ。

さぁトップはドコだ!!!後続を確認しながらコースイン・・・っておい!?トップ来てるよ!(汗)
トップとの差!?って真後ろに居るじゃ〜ん。ラップされちゃう〜〜〜!逃げろ〜〜〜!!
えーと、真後ろに居るって事は・・・差は2分だな。

無理じゃろ!?

とは言え諦める訳にもいかない。真後ろに居るヤツを追いかける(?)のみ。
ペースを取り戻しつつエンジンの様子を伺う。。。明らかに熱ダレを起こしてるか。回転にバラツキを感じる。
無理をしないよう、無駄を削りながらもペースアップ。タイムは2分を切って59秒台へと・・・

しばらくして順位は4番手・・3番手と回復。現在の2番手はきょ〜クンの所だ。ピットのサインでは25秒差らしい。
その差を14秒まで詰めたころ、3コーナー先でスローダウンしているきょ〜クンを発見。トラブルか?
労せずして2番手まで復帰。さぁトップは??チラリと後ろを確認・・・・え〜〜〜!!なんでソコに居るの!!
一度振り切ったはずなのに、又してもケツに食らいつかんばかりの迫力!うひ〜〜〜

既に全車ラップしている。同一周はタミモンのみ。ラップなんぞされてたまるかぁ!
残り数分、とめどなく現れる周回遅れを慎重に捌きながらペースは落とさない。
なんとか・・・なん〜とか逃げ切り(?)の2位チェッカー。ミニMOTO-GPではブッチギリの優勝!!

正式結果:総合2位(ミニMOTO-GPクラス優勝)
BestTime:1分59.01

今回は手探りなスタートから燃費を考慮しての60分交代。2度のライダー交代で時間ロスもあった。
んが、3時間持ち堪えたエンジン。総合優勝は逃したものの上々の結果である。
ここで得た貴重なデータをもとに更に仕様変更・・・さぁ!6月の猪名川へ向けてスタートだ!!
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