絶頂野郎の活動報告


西日本ロードレース選手権 第2戦
絶頂:★☆☆☆☆
日時:2002.06.01
場所:MINE



ミニバイク活動が濃い今シーズン、MINEの地方戦が近づいてきた。
なんとも不甲斐ない開幕戦を終え、やっと奮起した筈なのに・・・アレ以来TZは駐輪場に置いたままだった。
重い腰を上げたのはレース1週間前。マシンの状態は前戦のままMINE入りする。


5/25 1週間前練習〜

DFR@高井とピットを共有し、久しぶりのTZに火を入れる。ミニバイクとは違う爆発に新鮮さを感じる。
1本目の枠から走行を開始・・・またしてもミニバイクとは違う強烈な加速!!こ、こりゃ速ぇ〜よ!!
マシンにしがみ付きながらストレートを駆け抜けて行く、すっげータイム出そう!!と他のマシンにバヒュンと抜かれた・・・
うーん、それほど速って訳じゃないみたい(汗)
タイムはポツポツと37秒台。開幕戦はこのタイムで精一杯だったから余程デキが悪かったのだろう。
改修された2コーナーも特に気にならない。が、マシンに体が付いていかない、腕が上がってしまった。

DFR@高井の方は車高を変えたりサスを弄ったり試行錯誤している様子。
引き続き2輪の走行枠を走っておこう。練習で6〜7秒が出てれば男爵的には上々なのだ。
体を慣らす感じでコースイン、数周走ったトコロでイエローフラッグ。あ!最終1個手前で倒れているのはDFR@高井ではないか!?
グラベルで悶絶しているが・・・大丈夫か?
次の周も悶絶・・・でもとりあえずモゾモゾ動いてるし、意識はあるようだ。
次の周、オフィシャルによってメディカルに搬送されている・・・

うーん、こりゃマズイな。
手伝いに来ている友人が居るわけでもなく、病院へ搬送なんて事になると面倒だ。
メディカルの動きを監察しながら周回を続ける。
うーん、メディカルで処置できるレベルだったか?特に慌しい動きは見えない。
が、放っておく訳にもいくまいて・・・適当なトコロで走行を切り上げた。

メディカルへ行ってみると朦朧とした高井がベッドに横になっていた。
どうやら頭を打ったようでしばらく安静にした方が良さそうだとか。骨折はしてないようで一安心。
触ったフロントサスが柔らかくしすぎたのか・・・ジャックナイフからバランスを崩したと言う。ハードなブレーキだなぁ・・・
午後の走行枠もあったりするが、真夏なみの好天で汗もダーダー、体力的に無理。ビールを飲んで昼寝にすっか!
マシンを修復する高井を待ってゆっくり帰るとしよう・・・


6/1 前日練習〜

深夜のゲート前に到着、ビールを飲みながら寝床を作っているとDFR@高井とクルーの浜田さんが到着。
そのまま絶頂ハイエースで宴会となるが、高井と浜田。両者とも広島の夜を荒らすネオンキラーである。
さぞや眠れない夜を過ごすと覚悟を決めた男爵だが・・・深夜2時を回ったトコロで高井が眠いとボヤく。
この言葉で終焉を迎えたが訳だが・・・どうやら姉ちゃんが居ないと夜更し出来ない習性らしい。

朝を迎えてピットを確保、さっそく走行準備に取り掛かる。お馴染みの面々が集い情報収集と状況確認。
うーん、みんなタイム出してきてるみたいだ。遅れをとっている男爵は落ちこぼれる一方!?
GP250枠で走行を始めるも、ちょっと自信喪失気味で走りに精彩がない。タイムもそんな感じ。
キャブセットが出てるのか外してるのかもイマイチ掴めない。そして10周持たずに腕が上がる・・・

昼前の走行枠、ここで一区切り付けようと勢い良くコースイン。
休む事なく12周走りきりイメージを掴んでいく。って言うか12周走ったらもうバテバテ、ピットに逃げ込んで早々に切り上げる。
ノリノリってな感触は掴めないが、前日のタイムとしては悪くない。これなら決勝でナントカなるだろう・・・
そう思って午後は整備時間に当てる事にする。

さて、まずはタイヤ。予選で皮むきをするか決勝で投入するか考えながらタイヤサービスへ行ってみる。
男爵 『あの〜フロント3.10あります?』
おやじ 『ん?今日はないよ』

今日はないよって・・・あ、明日はあるのか。
男爵 『明日はあるんです・・・よね?』
おやじ 『いや、明日もないって。え?3.10使うの??』


がびーん。
もう作ってないダンロップの3.10サイズ。
だけど在庫があるって言ってたダンロップの3.10サイズ。
日本にある在庫は男爵が全て使い切るって意気込んだダンロップの3.10サイズ。
もってこなけりゃ意味ないじゃん!!

『じゃいいです』と肩を落としてタイヤサービスを後にする・・・と言うほど落ち込んでも居ない自分。
まーいっか。たいしてタイム出てる訳でもなし。この選手権に向けて燃えるモノが足りてなかった気もする。
正直惰性でエントリーしてしまった第2戦。ピストンもタイヤも全ての消耗品が前戦のままでレースを迎える事になった・・・


6/1 西日本ロードレース選手権 第2戦

決勝の朝、本日のクルーを依頼した樋口さんと合流。マシンは開幕戦そのままの仕様で手付かずである。
が、本日のレースは美祢チャンピオンズレースと言われる国際ライセンス保持者と混走である。
台数も22台といつもより多く、なかなか楽しそう。スタートだけは喰らいつけるか?その後は!?って周回遅れにされないか!?
美祢チャンピオンズレースには絶頂号歴代のオーナーが出場しているらしく、元気なところを見せたいトコロである。

GP250 予選〜
ささくれたタイヤを温めてコースイン。目の前には国際ライダーがウォームアップペースで走っている。
何気に続いてみるとユックリなのにそこそこのペースだったりするのである。
そう言えばマシンのナラシでも34〜5秒で走るって聞いたような!?
未だタイヤを温めている段階なのだろうが、3周走ってタイムは37秒フラット・・・まだまだ先が見てみたいがタイヤを温存しなければ。
予選を3周で切り上げホームストレートで他車を見守る。いや〜GP250ってホント速いね。ミニバイクとはまた違った面白さがここにはある。
国際ライセンス保持者が別格の走りで地方戦ライダーを先導する。追いかける地方戦ライダーも良いタイムが出ていそう・・・

予選結果:16位(1′37″094)

予選は3周だけであったが、スムーズに走る前車に着いて行った事もありカナリ余裕があった。
エンジンの方も悪くなさそう。グリッドは4列目・・・スタートが決まれば!?と決勝に期待が出てきた!
んが、決勝まで時間あるなぁ・・・何して過ごそうか。周りのライダーは忙しそうに整備やセッティングに励んでいる様子。
誰も遊んでくれそうにないのでマシンを磨いてみたり昼寝なんてしてみたり。あービール飲みてぇ・・・

と、隣で整備していた高井号にトラブル発生か!?
シリンダーのボルト穴がバカになったようでヘッドが組み付けできないらしい。あいにくスペアも持ち合わせてない様子。
困った時のライフってんでTZのシリンダーを持ってホンダのライフに行ってみるが。これまた修正工具を持ってきてないと言う。
せっかくのデビュー戦を逃すのか・・・

男爵 『わし、スペアシリンダーあるよ』と高井に助け舟を出す。
高井 『え?キミのは94でしょ?俺のと合わないじゃん』

うおー!94を見くびるなよ。こう見えてもエンジンは無鉛対策をし99年式まで互換があるのだ!
ラム圧もなく丸いカウルの94TZ・・・そんなにボロく見えたのか(涙)
スペアシリンダーを手に入れて難を逃れた高井号だが、今度はミッショントラブル!?
さすがにスペアがある訳でもなく、ケースからミッションを降ろしてバラしにかかる。ひぇ〜大事になってるよ。
出走前点検が始まるが高井号は未だ組み上がらず。刻一刻とリミットが近づく。1分でも遅刻すると出走は認められないのだ。
残り5分となる頃やっとこ組みあがる。トラブル解消の確認だけ済ませて慌しく出走前点検へと流れていく。
間一髪間に合ったが、もうレースどころではない雰囲気。すでに燃え尽きている感じである・・・大丈夫か?

GP250決勝〜
人のトラブルに見入りながら絶頂号は準備万端・・・のはず!?何もしてないダケなんだけど・・・
炎天下の中コースインが始まる。暖機を済ませたマシンでコースを1周・・なんか印象が違う。
樋口さんの笑顔に導かれグリッドに付くが、先ほどの感触が不安に変わる。汗を拭きながら選手紹介を聞き流す・・・
クルー退去、グリッド毎にサイティングラップ。スタート練習をカマして速いペースで走ってみる・・・う〜ん。

再びグリッドに着いてレッドフラッグ退去、遠くのシグナルがグリーン変わる!!バビィ〜〜〜〜ン!!
よし、タイミングは悪くない。2列目の背中を追いながら1コーナーになだれ込む。
混乱を避けながら単独で1コーナーを立ち上がる・・・2コーナーまでついていけるか!?
んが!!なんだ〜〜〜〜伸びない!!これって、これって、これって・・・・キャブ濃いすぎ!?
前の集団が2コーナーになだれ込む姿に一瞬怯む。とっ!後続が右から左から!きゃ〜〜〜!皆熱いよー!!
弾き出されないように自分の位置をキープするのに必死!!見覚えのあるカラーリングのマシンが次々と抜き去っていく。
3コーナー、4コーナーと縦に繋がり、やっと落ち着きを取り戻す頃にはすっかり落ちこぼれてしまった。が、まだ中盤下位か!?

ストレートに戻るもテンデ伸びないマシン。あれほど速いと思ったTZ250だが、引きちぎれんばかりにスロットルを捻っても足らない。
周数したストレートで並びかけるマシンはM尾号!!1コーナーで先行を許すがクロスラインで押さえる!あ〜後ろは渋滞してるんだろうか!?
コーナーで頑張りたいところだが、ヘボイ走りで引き離す事など不可能。
次のホームストレートでもう一度抜かれ引き離される、その後もストレートの帰ってくるたび1台、また1台・・・って!おい!!
今抜いてってのは高井@DFRではいないか!?
トラブルの連続で不憫に思ってたのに鬱憤を晴らすような元気一杯の走り!!いや〜ん待って〜〜〜!
抜いてった3台が楽しそうにバトルを始めている・・・んが!ヘアピンで巻き上がる砂煙!!誰だ?
横たわるドックファイトカラーのマシン。高井撃沈!!トラブルは逃れたが痛恨のミスか。

レース終盤、振り返ってみると後ろに何台かマシンが見える・・・まさかトップじゃないだろなー!?
周回遅れにされる危機感を感じながらチェッカー!

決勝結果:15位(1′36″571)

決勝レースでのキャブセットが、どうやら濃過ぎたのか!?あまりにも走らないマシンにビックリした。
まぁ低迷はそれだけじゃなく、コーナーも激遅だったりするのだが・・・
去年の良い時期と比べるとレースタイムで20秒も遅れている。

・・・・去年はどんな風に走ってたのかなぁ。コース延長変わってる訳ないし。・・ぐぅ
マシンは普通に走ってくれれば良い。コーナーで勝負できるように自身が精進しなくては!!
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