絶頂野郎の活動報告


ピグスープ3H耐久 第1戦
絶頂:★★★★★
日時:2002.04.07
場所:MINE



4/6 早朝、トランポに荷物を満載して出発、天気予報と重い雲に溜息をつきつつMINEを目指す。

参戦3年目となるピグ耐久、TZM、NSR、NSR-Miniとマシンを投入してタイムを縮め好成績を上げてきた。
純正に拘り、素人整備のマシンで表彰台一歩出前までやってきた。あと少し、あと少しで表彰台!
今年もサトル号のMiniでフル参戦を目論むが・・・今年こそ表彰台に立ちたい!!その思いを胸に、ついにミッションに手を入れる。
(注:ピグ耐久ではミッションの変更は可)

アップダウンとハイスピードコースに合ったギアは!?
ギア、1次・2次減速比、回転数、スピード・・・数字が頭の中をぐるぐるまわる。
社外のクロスミッションを選択するテもあるが、高価なだけになかなか手が出ないし面白みが無い。
実のところ、クロスミッション化計画自体は既に1年以上前から上がっている。
地道にホンダ純正ギアを集め、やっと今年のシーズン前に一通り揃ったと言う訳。
若干妥協個所のあるミッションのセットとなったが、男爵エンジンでの1周間前テストの結果は上々。
ファイナルを再調整して前日練習に挑み・・・・と行きたかったのだがこの空模様、そして決勝日の天候も不確定ときた・・・はぁ。

せっかくの試みもテストが出来なくては実戦投入見送りか・・・
フロントガラスに雨粒が落ちてくると計画の大幅変更は必至の状況となってしまった。
難題で頭を抱えながらの運転はつづく・・・ってな訳もなく。降り続く雨はそっちのけで宴会の準備には余念が無い。
今夜のメニューは『すき焼き』である。サトル君が弘楽園のミニバイクレースで獲得した優勝商品のグリル鍋!!さっそくの登場である。
いつもなら練習後の温泉の後に食材の買出しとなるが、宴会スタート時間の遅れが夜更しの原因として疑わない2人。
夜更し防止の為、食材を用意してからのサーキット入りを誓ったのである。ナイスアイデア!?
『レース前夜はビール2本までにしましょう!!』と力強く語ったサトル君・・・しかしカゴの中には6本の缶ビール。
そしてカンゴのカゴにも6本のビールとツマミ類多数・・・夜更しの原因はなんだ!?

雨のMINEに到着し、ピットでマシンの準備を始める。マシンはクロスミッションの男爵号、スタンダードのサトル号。
明日もウエットコンディションが予想される。どちらのエンジンを使うかはひとまず置いといて、雨の練習が必須と考えた。
レインタイヤも用意してあるが3時間の長丁場、途中で雨が止むような事があっては散々たる結果は容易に想像できる。
ミニバイクの場合、少々の雨ならドライタイヤでも問題なく走れるのだ。天気予報を聞くと、どうやら明方までは雨が降る様子。
スタートは10時・・・微妙だ。ここはMINE・・・そう簡単に天気予報を信じてはイケナイ。

午後3時前、サトル号も男爵号もタイヤウォーマーで準備万端。小雨の降る中コースイン。他の車両も続々とコースインしている。
まずは自分のペースで探りを入れてみる・・・が、ウエットではファイナルがロング過ぎたか!?立ち上がりがタルくなんともじれったい。
タイムは2分30秒を切った所で小康状態。タイヤは小刻みに滑り不安定。しかし、今は慣れるしかない。
シフトポイントと雨用のラインを探りながら時間いっぱい走行する。
サトル君は直前の車両が転倒したのを見てビビリが入った様子、ノレてないようだ。
って言うか、マジョーラ塗装のカウルをウエットの練習走行で使うなんて・・・そりゃビビリも入るわな!?

次の走行枠ではお互いのマシンを交換してミッションの具合を確かめる予定だったが雨足は強くなる一方。
コンディションが悪すぎるし、先ほどの走行で身体も冷えた。風邪を引いては元も子もないので中止とする。
明日の天候も不安定、テスト結果も不明瞭、そして作戦も未定・・・・だが腹は減った。
選手受付を済まし、冷えた身体を温めに早々に温泉行きを決定。『食いながら考えよう!!』と意見は一致した。

早い時間とあって温泉もすいており、雨の露天風呂でサトル君と作戦を練っている。
『ウエットだったらお願いしていいですか?』とサトル君。天気予報によると明日の朝から昼までの降水確率は0%である。
しかし明方までは50%、スタートの10時にコースが乾いてるとは思えない。
『ウエットはダメだけど晴れたら絶対イケマス!!』と自信満々。それならば男爵はウエットで最善を尽くしてサトル君に繋げよう。
と、空腹の腹を水圧で押されてハラペコレベル急上昇。温まった身体がアルコールを求める・・・我慢の限界。飲みて〜

ピットへ戻ると炊飯ジャーからホカホカの湯気。
電気グリル鍋をセットし、割り下を煮詰めて肉を焼く。タマゴを器に割ってしばし待つ・・・あーもう待てない、かんぱぁ〜い!!
タマゴをくぐらせた肉をアツアツの御飯にたらしながら口いっぱいに頬張る!!くぅ〜ウマウマ!!
長ネギ、シイタケ、春菊、焼き豆腐、糸コン、白菜・・・って入れすぎか!?グリル鍋に山盛りとなった具材。
果たしてコレがすき焼きと言えるのか?肉をバンバン投入し、煮えたところから食いまくるるるる・・・うん、味はすき焼だ。

ひとしきり食した後は・・・背後にある手付かずのマシン。明日に向けて整備開始である。
天気予報から想像するに、雨か濡れた路面でのスタート。最終的には晴れてドライコンディションとなる!?ってなもんで基本的にはドライセットとする。
まずはタイヤ。もちろんレインタイヤは使わない。ウエットでも新品のドライタイヤで挑むとする。やや不安だがウォーマーに期待!!
エンジン。男爵のクロスミッションを使用し、腰上は程度の良いサトル号。男爵号にはキックギアが付いていないのでソレの装着。
車体はもちろんサトル号、足回りもファイナルもドライセットだ。雨は男爵が頑張り、晴れてくればサトル君が爆走するって作戦で決まり!!

外の雨足は強く、ホントに朝方やむのだろうか?と思わせる。男爵号、サトル号をバラバラにしての組換え作業も一段落。
またしてもグリル鍋に火を入れ、肉の無くなった鍋にうどんを投入し『うどんすき』として完食!!
ぷはぁ〜食った食った。何気に開けたクーラーボックスに缶ビールの姿は無くなっていた・・・前夜は2本までじゃなかったの!?
飲み足りない思いに後ろ髪を引かれながら御就寝・・・ぐぅ


4/7 ピグスープ3H耐久 第1戦

目覚ましのベルが鳴る前にサトル君が動き出した。車を降りピットのシャッターを開ける音が聞こえる。
さて、外の様子は・・・・霧雨!?まだ少し弱い雨が降っている。もちろんコースはフルウエットだ。
車検の準備をしながらフリー走行用に足回りを若干ソフトにリセットする。キャブも微調整・・・まわりも慌しくなってきた。

そろそろ日が昇る時間であろうが、太陽の姿は見えない。空は雲に覆われていると言うより、霧に包まれていと言った感じ。
この霧が晴れれば一気にコースも乾くのだろうが・・・この霧、そう簡単には晴れてくれそうにない。
コースの視界も悪くフリー走行は中止になるかと思っていたが、時間通りにコースインゲートに並ぶマシン。お?走れるのか!?
急いで準備をしてカンゴからコースイン・・・してみたものの、やはり視界が悪い。
ヘアピンでイエローが振られているようだが・・・転倒車でも居るのか?見えない・・見えない・・・見え、あ!居た。こりゃ気をつけないとね。

キャブと足回りの調子を見ながらボチボチと走行。男爵号の初期型フレームに比べMiniフレームは良いなぁ。
しっかりと路面を捉え安定した走り、点火時期を若干早めているのでコーナー立ち上がりも随分楽に感じる。
不安だった新品ドライタイヤも問題なくグリップしている。数周走ってサトル君と交代。ミッションの具合をしっかり味わってもらおう。

フリー走行が終わればブリーフィング。お久しぶりにレースクイーンとの面会である。
主催者からの注意事項をBGMにしながら、クイーンかぶり付きの席で甘いひと時・・・心が晴れるね!!
んが、クイーンの笑顔をもってしても霧は晴れてくれない。スタートはこの後すぐだ。

スタート前点検が開始されたが、時間いっぱいウォーマーをかけ暖機をしながら待つ。
絶頂号のゼッケンは17番、エントリー開始日をうっかり忘れ初日抽選枠を逃してしまった。
しかしエントリー数は58台、出遅れてしまったが17番ならヨシとしよう。それに7番はサトル君のラッキーナンバーらしい。(←誰が決めた?)
コースインが開始され、後方から絶頂号も続く。第1ライダーはカンゴ、予定は90分走行だがコースが乾かなければ延長もありえる。
ズラリと並んだ58チームの紹介がされる中、『壊しても良いですよ、思いっきり行っちゃって下さい!!』とサトル君。
締め忘れたフロントのイニシャルを手力で数回転、こんなもんでいいかな!?最後もテキトーセッティングである。いよいよスタートだ。

バタバタしていたが、スタート1分前になってコース反対のグリーンへ第1ライダーが並ぶと静まり返るグリッド・・・
はぁ〜始まってしまう。ちょっと緊張してきたぞぞぞ・・・

5秒前のシグナルが点灯して・・・グリーン!!
一斉に掛けよりキック一発!!ビャ〜〜ン!!
アウトいっぱいのラインを使って前車をごぼう抜き!濡れた路面に慎重になりすぎたマシンをアウトから交わしていく。
1コーナーを立ち上がると前方にカジタの黄色いマシンが見える。お!?柳井アームズも居るではないかー!!
ポジションは4番手に付けたか!?スタートはバッチリ決まったようだ。さて、こっからどうなる!?

ゼッケン5番の中村@アームズを追っていると、後ろから猛プッシュ!?誰だ?・・・イヤ〜ン、後ろからも柳井アタックだ!!
シルバーの車体に11番、打越@木戸クラブ徳山の激走!!あまりの勢いに呆然としてしまい先行を許してしまう。
打越選手ってのはこんな熱い走りを持ってたのか・・・ぁーっと!!ゼブラにタイヤを取られてスリップダウン!!転倒も熱いぜ〜〜!!
って言うか大丈夫か!?カナリの勢いだったが・・・

カジタ、ボブのトップ2台に離されつつ、3位の中村@アームズも徐々に遠ざかっていく。
絶頂号はゼッケン1番と4位争いを展開中。だが、昨日の雨で転倒した筈の中村選手の快走が意外である。くそー追いつけん!!
絶頂号は今までに無いペースで走ってはいるのだが・・・シフトポイントがイマイチ決まらず、なかなか調子がでない。
オーバースピードで危ない場面も・・・路面は微妙なコンディション。

いつのまにか雨は上がっているようだ。
路面のコンディションは徐々に良くなるはずで、ペースも今以上に上げて行ける筈だ。
膝を突き出し、マシンを立てたままコーナリングスピードを上げていく。まだ行ける、まだ行ける・・・
ゼッケン1番は突き放したか?振り返ると代わりにゼッケン20番が追い上げてきている。ラインは・・・?ヨシっもう行ける!!
20番と抜きつ抜かれつのバトル突入。ライダーは御馴染み愛媛のT選手だ。
ハーフウェットのラインをギリギリのバランスで激走!!ついに前方の視界に5番を捕えた。うしし、まだチンタラ走ってら〜!

2台に飲み込まれ驚きを隠せない5番中村選手。単独走行でペースを掴み損ねていたようだ。
んが、追いつかれた事でスイッチが入ってしまった様子!?三つ巴の3位争いとなってしまった。
3車とも優位な所があるのだが、1周まわってしまえば同レベルか?スリップを使い合いながらの展開となる。
ラップペースは10秒を切り、ほぼドライコンディションとなってきた。イケイケだぁ〜!

未だペースを掴めずスロー走行している車両を抜き去りながら3台が加速してゆく。
危なく交わし損ねてコースアウトしそうになったりもするが、ソレを見て指を刺しながらニヤリとする中村選手!?うぐぐ〜!!
3位争いを展開している中、予定時間を迎える。サトル君から『PPP』のサイン。
3台の決着は付いていないが、ドライとなってしまえば男爵よりもサトル君の方が速かろう。交代へ向けラストスパート!

中村選手を見送りながらピットロードへ・・・サトル君に誘導され停車、スタンドアップ。
マシンを降り、この日のために急遽用意したキタガワ製のクイックチャージャーで6リットル給油。(←ナイスだ北川)
『完璧ドライ!思いっきり行って!!』そう伝えて、サトル君が勢いよくコースイン!!
ふぅ、天候も予想通り、好ポジションでサトル君に繋げることが出来た。さて、後は頼んだぞー!!

20番、5番もピット作業を終えコース復帰したようだ、モニターで順位を確認しようとしたが、ストレートを通過していく3台・・・5、17、20だ!!
わはは、第2ライダーに交代しても3台の3位争いは引き続き展開しているようだ。
タイムは7〜8秒ペース。サトル君的には遅めのペースだが、ドライでクロスミッションに乗るのは今が始めて。まだ慣れてないか?
3台が毎回順位を入れ替えながら後続を引き離している・・・

徐々にサトル君のペースが上がってきたか!?6秒台で安定してくると2台は着いて来れなくなったようだ!!
おー凄い、凄いぞ!単独3位だ〜!!後方から追い上げてくるマシンは居ない。ベストを5秒台に入れながら突き放しにかかる。かっこいい〜!!
んが、気になるのは残り時間・・・このまま行ってくれるのか!?は、初の表彰台!?ついに!?

はやる気持ちを押させつつツナギを脱ぐのも忘れサインを出しつづける。
残り20分・・・10分・・・5分・・・よし!
トップでボブキャットがチェッカーを受ける。2位はカジタレーシングだ。
そして、紫の絶頂号がついに3位のチェッカーが振られる!!ヨッシァ〜〜〜〜!!!!

正式結果:3位
BestTime:2'05.9

上位6台が車両保管され、シリンダーをバラしての車検が行われる、各車とも違反は見られないようだ。
今回のベストタイムはサトル君の5秒後半、クロスミッションのテスト不足か、まだ使いこなせてないと言った感じ。
ファイナル&ギアの設定を変更しつつ、更なるテストを行いたい。

いやしかし・・・遂に3位表彰台を掴み取ることが出来た。格別の想いで表彰台に立ち、シャンパンの栓を飛ばす。
1段高い所から見渡す光景はなんとも気持ちの良いもんだ。
んが、上には更に2段あった。常勝のカジタとボブには未だ遠く及ばず・・・他の強豪チームも侮れない。

次戦に向けてスタート!絶頂なるままに突き進むのみ!!

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