絶頂野郎の活動報告


西日本ロードレース選手権 第1戦
絶頂:★☆☆☆☆
日時:2002.03.03
場所:MINE



02年の年が明け、新たなシーズンの開幕である。
今年の参戦マシンはTZ250-94モデル、装いも新たに・・・って事もなく、何も変わっちゃない。7年前のバイクが8年前のバイクになっただけの事だ。
今年の課題はフロント120サイズのタイヤに慣れる事である。去年使用した3.10サイズは生産されていないらしい。
120サイズは去年1度履いたのだが、車高のリセットをしなかったせいか酷いチャタに悩まされた。コーナー進入の感覚も好みではない。
困った困ったと思いながらも寒さに負け、120サイズを履かずして開幕戦が近づいていた・・・


開幕戦前日

レースに向けて練習量を増やしていくつもりだったのだが、先週の走行でエンジンを壊してしまった。
症状は上バンクの焼き付き、ピストンの頭のカドが丸くなってしまうほどの異常なデトネ。セッティング云々ではなさそうだった。
何か不具合がある筈で、気がついた点と言えばアッパーカウルのステーを留めるボルトが緩んでグラグラだったこと。
ここにはハーネスのアースを落としている場所でもある。これが原因での電気的な不良だろうか?
シリンダーとピストン、ヘッドを交換して本日の走行に備える。

明日はエリア選手権の開幕戦でもる。更には全日本の開幕戦に照準をあわせた遠征ライダーも混ざってバドックは大盛況だ。
例のごとくゲートオープンと共にバドックに上がったのでピットは容易に確保できたのだが、隣は伊藤レーシング。姫路カワサキ、KGK・・・
こりゃー場違いなトコを確保しちゃったかも知れない!?
最新のマシンが並ぶピットの間に94TZが・・・ん〜違和感があるような気もするが、ぱっと見わからないかな!?

そしていつもならココにイソ号が居るのだが、彼は今年からRSS-SHOWAチームで活動するようだ。よってピットも違う。
クルーのサトル君は決勝の朝入りだったりして、いつもと違いヒト気の少ない寂しいピットに男爵のテンションは下がりっぱなし。
マシンをトランポから下ろしてパドックをとぼとぼ歩く・・・はぁ何しよっかなぁ(←練習しろよ!)

1本目〜
周りの熱気に圧倒されつつも走行準備を整える。セッティングは濃々仕様でピストンの慣らしと不具合の解消確認だ。
シートカウルに『ナ』と貼り、周りの迷惑にならないよう隅っこを走らせて頂く。まわりはエリア&全日本レベル、めちゃめちゃ速いよ〜〜
ホドホドに慣らしを終えてペースを上げるべきだろうが、終始圧倒されっぱなし最後までスロー走行であった。
走行を終えてピストンの確認。流石に濃かったか?とりあえず異常はみられない。やはり原因はアース不良だったのかなぁ・・

その後も、エンジンに不安を抱きながらキャブセットを徐々に絞りつつ2本目、3本目と走行を続ける。
本当なら先日購入してきた120サイズのフロントタイヤを入れて練習に励みたいのだが、この際タイヤは後回し。
で、エンジンの方はと言えば下バンクは絞っていけるのだが、先日壊した上はキツそう。アースじゃなかったのかな!?
ピストンの突き出しを測りながら慎重に冷静に考える。う〜ん・・・・これはマズイのかなぁ?

そう、それは交換したシリンダー。排気デバイスの蓋の合わせが悪いのか液体ガスケットが不足なのか排気漏れを起こしている。
漏れると言う事は吸っちゃったりもするのだろうか?考えても解らないがガスケットを盛りなおして蓋をしておく。
他の地方戦ライダーは順調に仕上がってるって言うのに・・・はぁ、結局40秒を切ることなく明日を迎えることになってしまった。
更に120サイズのタイヤも試していない・・・こりゃマイッタなぁ。

ダンロップのタイヤサービスに顔を出し、3.10サイズのタイヤについて聞いてみることに。と、はやり現在は製造されていないようだ。
日本にある在庫がなくなったら消える運命なのだろう・・・んが!?
おやじ:『3.10は最近誰も使わないんだよねぇだから在庫も無くならないって訳。なもんで、あるっちゃあるんだよ』
なに?そう言う事なのか??そしていつもは持ってきていない3.10サイズも今日は3本持ってきていると!!
よし決めた!!こうなりゃ日本にある在庫がなくなるまで使ってやるぜ〜〜〜〜!!サイズ変更は在庫が無くなってから考えよっと。

そう思ったら少し気が楽になった、3.10サイズを入手して一安心。問題はエンジンだけだな!(←ライダーの問題は!?)
メンバーが揃わずちょっと寂しいが風呂と食事を早々に済ませ、ピットで作業を続ける・・・
夜になってお久しぶりの高井@DFR到着、ビールを飲みながら情報収集・・どうやら彼は未だにシーズンオフで第2戦から参戦予定とか。
去年はクラスが違ったが今年はTZで同クラス、こりゃ楽しみだね!!


3/3 西日本ロードレース選手権 第1戦

この時期にしては暖かい朝、悪天候の心配もなさそうで空は晴々としている。
本日は地方戦2クラスにエリア戦4クラスとスケジュールも詰まり気味。
いつもよりも早めな車検に向けて作業をしているとサトル君到着。女の子を連れてくるって言ってたので助手席を見ると・・・確かに誰か居るな。
サングラスをして深く腰を落としている。どんな人だろう?少々気になるがそしらぬ振りをして作業を続ける。
サトル君と談笑していると視界の端に入る姿・・・チラリと見るとそこには!?って浜田さんじゃん!!連れてくるのは女の子って言ってたのにねぇ。

無難に車検を済ませ、ちょっと一息。
地方開幕戦エントリーは16台、去年のメンバーと九州や近畿からの新メンバーで予想外の賑わい。今後も増える傾向にあるようだ。
エントリーリストを見て、いつもならある程度のポジションは予想できるのだが・・・どう見ても今回は最下位!?そりゃ40秒じゃねぇ(汗)
発電機+ウォーマーでタイヤを暖めながら予選に向けての最終チェック、そうだ気に入らないブレーキのタッチもこの際ヤメよう。
交換したパッドを元に戻し、マシンの状態を去年同様に戻していく。後はライダーが目覚めるだけと言った感じか・・・

GP250予選
新品タイヤの皮むきとパッドの様子見でスローペースで数分周回。
予選なのだが走りはナラシそのもので、シートカウルの『ナ』文字は取ったっけなぁ!?キャリパーのボルトはしっかり留めたっけ!?
と、余計な事ばかり頭を廻る・・・ピットに入って確認&仕切りなおし。
マシン自体は普段どおり走ってるような気がするのだが、コーナーはヘナチョコそのもの。
進入の勢いがないのでバンクも足らず安定もせず立ち上がりも情けないほどヘボイ。こりゃ〜マズイでしょーーー!!

予選結果:15位(1′40″882)

トホホー案の定40秒だよ、それもやっとこジャン!!あまりの遅さに呆れた浜田さんの一言→『30万貸しちゃるけーマシン買い換えろ!』
あぁ〜そんな事言わないで、まだまだ4DPは現役なのよ。(でもとりあえず30万は貸して下さい、飲み代に回します・・)
フロントローは34秒前後、セカンドローは36〜37秒と言った結果。←この辺には並びたいんだけどなぁ。
更に更に下がって開幕戦は4列目からのスタートとなりました。ってブービー賞いただきです!(←そんな賞ありません)

さて、マシンのチェック。
下バンクはぼちぼちと言った感じだが、問題の上バンクはデトネが出はじめた。キャブセットはまだ濃い筈なんだけどなぁ!?
と、排気デバイスからの排気漏れはまだ止まってない様子。こりゃ液体ガスケットの質の問題か?
サトル君ご愛用の液体ガスケットに替えてもう一度組みなおす。さぁもう後は知らないぞ!きやがれ決勝!!
と言うのは空元気、いつものテンション上用のエロ本を買ってきてたのに読むの忘れてた。しまった〜と思ったらもう時間!?

GP250決勝
コースインゲートに発電機を持ち込み万全の体勢。まわりもピリピリムードが漂いつつある。
いつもなら不安と期待の中にありながらこの空気を楽しむ事もできるのだが・・・今回ばかりはそうもいかない。
コースインしてグリッドに並ぶ。先頭は遥か彼方かと思ったが、4列目からでも結構近い。
選手紹介を聞きながら、とにかくスタートで前に出ようと考える。後の事はそれから考えよう・・・先頭まで届くかな。
サイティングラップでスタート練習・・・失敗。クラッチ板は替えてある。成功すれば!?1周回って再び15番グリッド・・・

レッドシグナルがグリーン!!、ババババッバイ〜〜ン!!
ワンテンポ遅れたが3列目は止まってるうちにパス。流石にクラッチの具合が良い、2列目をとらえながら1コーナーへ向けてラインを探す。
アウト側からブレーキを遅らし4〜5番手位で進入!んが、インからも容赦なく現れるマシン。
ひぇ〜とイキナリちょっと引きながら1コーナー立ち上がる、結構なマシンが目の前に・・・何台居るんだ?
2コーナーでイン側へ飛び込むも直前のマシンは前後タイヤが挙動不審!!うほぉ〜危ない危ない!!人の心配をしながらまた引いちゃった。
3コーナーからヘアピン。またまたインに飛び込んでアウトに流れる前のマシンを交わす・・・んが、再びかぶせて来て先に行かれる!?
くぉ〜熱いね!!どうしちゃったの皆?って言うかどうかしちゃってるのは男爵の方、皆の熱さに気持ちで負けている!?

攻撃的な走りが出来ないまま最終コーナーを立ち上がると・・・ズバーン!!ドバーン!!猛烈な速度差で抜かれまくり!!
なんだそりゃー!ストレートで離されたマシンを必死に追いかける。いつもなら追い上げられる筈がインフィールドでも離され続ける・・・くそぅ。
インフィールドで勝てなくてレースになるかぁ!!
この状況でも頑張ってはみるが、コーナリングはヘナチョコのまま。遅い遅過ぎる!
怒りに任せ、勢いだけでコーナーに突っ込んではみるが、バンク角が足らず立ち上がれない。こりゃ練習不足だ。しまった〜

その後も後続から抜かれ、徐々にポジションを落としていく。
悔しい・悔しい・悔しい・・・なんだこの走りは!!情けね〜〜〜〜〜〜〜!!
わしゃーオフに何やってたんだよぉ・・・意気消沈のまま寂しいチェッカーが振り下ろされた。

決勝結果:9位(1′37″448)

はぁ、決勝を終えて・・・こみ上げるこの悔しさ。
ワシは何で94に乗ってるのか、なんでレースに出てるのか。なんでこんな結果なのか・・・このレースに足らなかったモノ。
背中に掲げた『絶頂』の文字が不釣合い。
マシンが壊れて修復しているとき、元オーナーのK選手が言った。『このマシンも限界かねぇ、新しいの買うん?辞めるん?』
その時は苦笑いでしか返せなかった・・・
今聞かれたら苦笑いで答えたりなんかしない、これを次戦の糧として絶頂なる走りを披露する!がんばれ絶頂男爵!!
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