勝手にGP 第6戦 弘楽園

2002.11.24     天候:FINE     コース抄DRY                 

  
 残り2戦となったシリーズ6戦目の舞台は早くも冬の訪れを思わせる弘楽園である。レース数週間前から雪をチラつかせ、コソ練に燃える面子を冷やかに迎えた。
 んが、幸いな事にレース前日から好天、気温も上昇し熱戦の舞台は整った。
 エンジン不調ながら前日練習で真っ先に好調をアピールしたのはイサオ選手、フレッシュタイヤを連続投入しながら決勝のイメージを作り上げていく。
 対する樋口選手はファイナル変更しながらベストを更新、一発の速さと接戦での速さを探っているようだ。この2台のベストタイムはついに40秒台に突入!!
 逃がさんとするイクモト選手が執拗に絡み、引っ張られるようにサトル選手がタイムを伸ばしていく。マイペースながら兼重・テツ選手も41秒前半まで上げる。
 遅れをとった男爵、午前中に使い古したという贅沢なイサオ下がりのタイヤをゲット!片減りしたタイヤを逆ローテで組込み御満悦!?41秒中盤までジャンプ!
 中上選手はノーマル仕様?ダブルエントリーのM12-EXPチャンピオンの方が重要なのか!?
 エントリー14台、うち勝手にGP+α12名。日が落ちると気温は急降下ながら勝負へかける熱気は上昇する一方である!!
 ちなみに『+α』とは『ダンディ・ウッズ』なる半レギュラー。実力を持ち合わせながら一定の距離を保ち『勝手にGP』を突付きまわす厄介なライダーである。
 大人を装っても同類である事はバレバレ、参戦を表明しない限り強制的に『ヘンテコ参戦ネーム』が付いてまわるのである(笑) 
 
  凍るような弘楽園の夜を過ごした面々と、宿を確保して身体を休めた面々。はたして勝負に影響はあるのか?
 雲ひとつない晴天の公式練習、気圧か気温か湿度なのか?何が影響しているのか思うようにマシンは吹けない。
 状況が変化していく中、セッティングを変更しつつ15分の予選を迎える。
 タイヤウォーマーを持たない樋口選手はスロースタート。イサオ選手と地元ライダーの伊達選手が予選をリードする。
 120%他人の意見を鵜呑みにしてキャブセットを決定したサトル選手も順調な走り。自らのセット能力は皆無に等しいのが突き抜けきれない要因か。
 14台が1秒以内でひしめき合う中、タイヤを温めた樋口選手がトップタイムを叩き出す!!
 
予選結果
Pos No Rider Team Model BestTime Gap
1 19 樋口 勝也 STRAY DOG NSR 41.045 60.869km/h
2 13 伊達 Team 三十路POWER NSR 41.087 0.042
3 10 イサオ 木戸クラブ徳山&功健 NSR 41.091 0.046
4 23 イクモト R’S TAMIYAと快楽満太郎 NSR 41.240 0.195
5 16 テツ アームズ NSR 41.265 0.220
6 12 かどちん KZR NSR 41.348 0.303
7 20 兼重 アームズ NSR 41.358 0.313
8 3 中上 社名がウッドワンになりました NSR 41.390 0.345
9 6 サトル R’S TAMIYA☆絶頂職人 NSR 41.428 0.383
10 15 ‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ NSR 41.553 0.508
11 24 ‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ TZM 41.653 0.608
12 21 かんご R’S TAMIYA☆絶頂男爵 NSR 41.829 0.784
13 11 キタガワ KZR NSR 41.844 0.799
14 18 ダンディ・ウッズ 功健 NSR 41.991 0.946


 日差しが強く気温も20℃近い陽気。タイヤウォーマーを持たない選手は日向の天然ウォーマーだが効き目は抜群のようだ。
 2台づつ並んだ7列のグリッド。その差は1秒に満たない。混戦は必至である・・・スタート失敗は命取り。
 日章旗が振り下ろされてスタート!!
 PPの樋口選手がフロントを大きく持ち上げ失速!!イサオ選手に先行を許してしまう。7番スタートの兼重選手も失速気味でズルズルと後退。
 4番スタートのイクモト選手はミサイル宣言通り2コーナー目掛けて強烈な突っ込み!!んが、フロントをイサオ選手にヒット!
 相手が重戦車とあっては返り討ちは必然。バランスを崩して2コーナーの藻屑となる。
 コース中央に横たわるイクモト選手とマシンを避けるように後続は大混乱。回避した伊達選手樋口選手がトップのイサオ選手を追う。
 その後にかどちん選手男爵が並び『デカイ男の壁』が後続を抑える形となった。

 トップを伺う伊達選手が勝負をかける。が、気迫のイサオ選手に押し戻される形で失速した所を樋口選手が見逃さない。2番手の座を明け渡してしまう。
 樋口選手もマシン半分まで並ぶ事が出来るがソレ以上の伸びがない。果敢に攻めながら様子を伺う。後方にはピタリと伊達選手が続く。
 第2グループはかどちん選手を先頭に6台が連なり、内部で順位を目まぐるしく変えていく。
 満を持してかどちん選手にアタックを試みた男爵もスキを掴めず失速。直後に居たテツ選手に座を明け渡す。
 これに乗じてサトル選手が顔を出すが譲らない。肘を当てるサトル選手に体ごと押し返す。負けてたまるか〜!!

 終盤に入ってもトップは変わらずイサオ選手、執拗に攻める樋口選手を気迫で押し返している。
 何か動きがあれば一気に前を狙えるよう伊達選手は両者から離れない。
 第2グループの頭もかどちん選手、ややブロックライン気味になった所をテツ選手が逃さない!狙いを定めて勝負に出るがモノにできない!
 そのスキを突いて後続が並ぶ。テツ選手は接触しながらも耐えるがライン的に不利、順位を落として失速。更にハイエナのように3台が襲い掛かる大混戦!
 タイム差がほとんど無くスキがあれば誰かが突いて来る油断できないバトル。
 そのバトルを制したのは最後までスキを作らなかったイサオ選手!!歓喜の雄叫びと共にチェッカーが振られた!
 なお序盤のアクシデントに巻き込まれた中上選手が大きく順位を落とし、キタガワ選手が戦線離脱。ダンディ・ウッズ選手は深刻なタイヤトラブルに見舞われ苦戦の展開となった。
  
決勝結果
Pos No Rider Team Model Lap RaceTime Gap BestTime
1 10 イサオ 木戸クラブ徳山&功健 NSR 22 15'13.135 64.183km/h 41.024
2 19 樋口 勝也 STRAY DOG NSR 22 15'13.444 0.309 40.721
3 13 伊達 Team 三十路POWER NSR 22 15'13.634 0.499 40.972
4 12 かどちん KZR NSR 22 15'28.473 15.338 41.635
5 15 ‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ NSR 22 15'29.106 15.971 41.260
6 16 テツ アームズ NSR 22 15'29.412 16.277 41.282
7 21 かんご R’S TAMIYA☆絶頂男爵 NSR 22 15'29.647 16.512 41.422
8 20 兼重 アームズ NSR 22 15'29.715 16.580 41.226
9 6 サトル R’S TAMIYA☆絶頂職人 NSR 22 15'29.764 16.629 41.310
10 3 中上 社名がウッドワンになりました NSR 22 15'38.217 25.082 41.633
11 24 ‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ TZM 22 15'46.558 33.423 41.498
12 18 ダンディ・ウッズ 功健 NSR 22 15'51.853 38.718 42.276
R 11 キタガワ KZR NSR 0      
R 23 イクモト R’S TAMIYAと快楽満太郎 NSR 0      

イサオ:アヴ〜!!
意地で抑えたっちゃ!!次はホームじゃ〜!!

樋口:ポールに緊張してウィリーしたホイネ(涙)
全力のバトル、悔いはないよっ!

伊達:練習不足じゃね
遠征組に負けたのが悔しい〜



 貴重な1勝をモノにしたイサオ選手、ランキングトップの樋口選手をこの勝利でついに捕えたか!?その差は僅か4ポイント差。この数字の意味は何を表すのか・・・
 勝手にGP元年、初代王者はこの2人に絞られたのは事実。そして次戦のステージは柳井である。
 地元の柳井で圧倒的速さを誇ったイサオ選手有利か。敵地でライバルを撃破し王者を勝ち取るのは樋口選手か!?両者とも勝ちを狙うチャンピオン決定戦!
 この戦いを指を咥えて観戦するの!?走る者が常に主役、波乱上等遠慮は無用!ドサクサに紛れて優勝を狙え!!これぞ勝手にGPであ〜る。

ポイントランキング
Pos Rider Team 弘楽園 柳井 ナチュラ ナチュラ MINE 弘楽園 柳井 Point
1 樋口 勝也 STRAY DOG 11 20 25 25 7 20   108
2 イサオ 功建 16 25 10 20 8 25   104
3 テツ アームズ 9 R 20 9 16 10   64
4 きょ〜 広島カジタレーシング&AZ R 16 7 16 20 -   59
5 かんご R’S TAMIYA☆絶頂男爵 8 9 13 11 9 9   59
6 サトル R’S TAMIYA☆絶頂職人 7 10 16 13 4 7   57
7 中上 JUKENレーシング 2 11 11 10 13 6   53
8 イクモト R’S TAMIYAと絶頂満吉 10 13 9 8 R R   40
9 伊達  克磨 チームMISOJI 20 - - - - 16   36
10 兼重 アームズ 6 7 - - - 8   21
11 かどちん KZR R - - - - 13   13
12 SUK3 S.Uスポーツ - - - - 11 -   11
13 丸山 アームズ - - 6 - - -   6
14 鍋奉行!山崎 S.Uスポーツ - - - - 6 -   6
15 キタガワ 絶頂R☆dely 4 - - - - R   4
16 SUラガー@森本 S.Uスポーツ&乾杯ラガー! 3 - - - 0 -   3
17 脇本 CRAZY BOMBER’S - - - - 2 -   2
- 打越 木戸クラブ徳山 R - - - - -   0