91TZR250の思い出


若かったと言う事に・・・


93ガンマを2週間で失い、鎖骨骨折・・・・
病院では入院しますか?との問い。
しかし院内を見渡せば老人のパラダイスと化したロビー、忙しそうに動き回る熟女看護婦・・・

『いえ・・通院します』

幸運にも手術はしなくて済むそうだ。
医者が言うには、肩から腕を石膏で固めるとの事・・・

『ちょっと待ってくれ、それじゃ服が着れそうにない。それに仕事も出来なさそうじゃん!!』

ゴネまくってベルトで固定する方法に変更してもらった。
処置してもらい、そのまま自宅で安静にする・・・・ハズはない!
骨折の割には強烈な痛みに襲われるでもなく、肩を動かさなければ結構大丈夫な感じ!?
早速タクシーに乗り、HOHまで・・・
ガンマの処理をお願いし、ガンマ購入時の第2候補だった91TZR250を契約する。
ちょうど近くの用品店で中古のジャッカルチャンバーがあったので、それも購入し納車整備と合わせて装着もお願いしとく。
あ〜あとは待つだけ・・・自宅でカルシウムを補給しつつ待つとしよう。

2週間ほど自宅で過ごし、会社にも復帰した。
肩のベルトはまだ外してはいけないそうだ・・・確かに痛みもそれなりにあるしなぁ
手首は難なく動くのだが、肩が回せないと言うか動かせない。
そんな時、無情にもHOHから納車の準備が出来たとの連絡。

うぅ・・・待てない。
店まで取りにいけないので、持ってきてもらった。

ほほぅ、チャンバーも付いてるなぁ。どれどれエンジンを・・・パラリ〜ン!
ウシシ、いいじゃね〜の!!
ちょっと跨ってみて・・・ん?ひょっとして乗れるかな??
腕をこうして・・・う〜ん肩のベルトが邪魔だな。。。ちょっとくらい外してもいいかな?(笑)

ベルトを外しそっとアクセルを握る。
手首は自由に動くので問題はない・・・肩も特に動かさないので痛みはない。
こりゃイケル?
デケデケデケ・・バララララ〜
自宅の周りを一周しエンジンを止め、喜びを噛み締めつつベルトを装着する。
ヨシヨシ、大丈夫のようだ・・・

そんな事をしていると、連れから連絡が入る。
なにやら、地元の峠で撮影会をやるとか?
なぬっ!1眼レフで300mmズームのレンズを用意してるって!?

いいい行かなければ、つつつツナギを着なければ、ととと撮ってもらわねば〜!!
ベルトを脱ぎ捨て恐る恐るツナギの袖に手を通す・・・よ〜し着れた。
ブーツ履いてグローブ着けてヘルメットを被ったら準備万端!レッツラゴーだぜ〜

骨折走り

ふぅ、結構まともに走れるもんだな。
友達はちょっと呆れ顔だったよな気もするが・・・まぁいいか。
それよりこんな事が親にバレたらマズイだろう、バカ丸出しだしな。
怒りと呆れを超えて、泣けてくるかもしれない(汗)
脱ぎ捨てたベルトを肩に装着し何事もなかったように出かけていた両親の帰りを待つのであった・・・

しばらくして骨折は完治したが、TZRはその姿を刻々と変化していった・・・
耐久アッパー、シングルシート(ガンマ用)、自家塗装、そして転倒〜
畑賀、野呂山、土師ダム、小瀬川、宇山、わいわい峠・・・

わいわい

各地の峠を駆け回る日々が続いた。
しかし、次第に本当の競争がしたくなる。
自分の技術とセンスで何処まで勝負が出来るのか!?
自分の意志なのか、友人に洗脳されたのか、活動の場はサーキットへ・・・
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